読めない小説 悪霊の神々神経過敏見えぬものこそ際の際 ロザミアの病 2019年8月7日 世の中には会話そのものに不快感を覚える人間がいるという。 人の言葉が蛇となり、頭の中で蛇がのたうち回るような痛みが続くのだそうだ。 主治医は語る。 雑談を聞き取るのが苦手なタイプにこのような傾向が見られます。というのも、相手自身が何が言いたくて何がしたいのか把握せずにただ思い付くままに話すタイプだと、聞き手がイライラ... 間久部緑郎
読めない小説 夢は夜開く導かれし者たち植物の心眠れる奴隷 おれは兵士じゃない 2019年8月5日 毎朝同じくらいの時間に目が覚めて、毎朝同じ電車に乗って同じような仕事をこなして、似たようなご飯を食べて、パターン化されたゲームや動画を見て眠くなったら眠る。 そんな毎日を「平穏な人生」と称してこれこそが身近な幸せだと言い聞かせてきた。 そこには競争相手も見栄の張り合いも何も介在していない。なぜなら、自分にしか関心がない... 間久部緑郎
読めない小説 天下無双天賦の才能運命の兵士 時代が望んだ天才、巖流佐々木小次郎 2019年8月4日 ある哲学者が語った。 人間は安定を求めるが、手に入れた先にあるのは退廃である。 世の中には五感を持っていても使いこなせない人間がたくさんいる。 だが五感を1つでも失った人間は残る四感が持つ潜在能力を開放するという話もある。 かつて伝説とも謳われた聾唖の剣士、巖流佐々木小次郎もその一人である。 耳が聞こえない剣士に未... 間久部緑郎
読めない小説 ディノサウロイドレプティリアン堕ちた天使最終兵器 冷たい砂漠 2019年8月3日 「追いつめられたアドルフ▪ヒトラーは妻共に自殺をした」 これが史実とされて早50年が経とうとしているが、人々の常識を覆すとてつもないニュースが飛び込んできた。 「碧眼のヒトラーが恐竜に乗って襲いかかってきた!」 証拠となるロシアの南極大陸日誌にはそう書かれていた。 第二次世界大戦前後のドイツ軍は地球空洞... 間久部緑郎
読めない小説 「天国の時」はついに来た…「覚悟」が道を切り開く!!「覚悟した者」は「幸福」であるッ!セレンディピティ 「天国の時」はついに来た… 2019年8月3日 過去存在したプッチ神父という人物によれば、人は「天国」へ行くためにその人生を過ごすべきなのだという。 しかし22世紀現在、天国という存在を古今東西誰も確認出来たことはない。 昔は写真一枚で大騒ぎとなったUFOでさえ、今ではエイリアンテクノロジーの融合という位置付けで社会に役立つ技術として成立している。 しかし、未だに... 間久部緑郎
読めない小説 電脳硬化症が招いた地球幼年期の終わり 2018年11月30日 オウギが大学院に進学した2023年、ちょうど電脳化が普及し始めた頃、電脳硬化症と呼ばれる原因不明の病が猛威を振るっていた。 それは、電脳化を施した部位が次第に硬化し、最終的には脳死に至る病であり、発症率は低いが、電脳化していれば誰でもかかる可能性があり根本的な治療法はないとされていた。 そのため、結核、癌、エイズなどに... 間久部緑郎
読めない小説 海賊王GDロジャーとラフテルが指し示した自由の違い 2018年11月22日 世界政府が頑なに秘匿した「失われた時代」とは「人と自然が別れた日」を指していた。 海賊王Gロジャーの時代は自然界と繋がることで得られる「覇気」が力の象徴だった。 しかし、悪魔の力を解放した何者かの「革命」によって世界の均衡は崩されたのだ。 人の心は脆い・・・すでに悪魔に侵食された世界においてロジャーは、それでも「自然... 間久部緑郎
読めない小説 天才赤木しげるが育てた男 2018年11月21日 かつて裏社会を震撼させた天才アカギは生涯たった1人の弟子に語った。 「弱気に流れている人間は理に頼ろうとする、直感に頼ることが出来なくなる…」と。 その弟子はあろうことかスポーツ選手の卵だった。しかも、幼い頃からセンスが良いと評価される選手だった。 ちょうどその頃、弟子は苦境に立たされていた。 「センスだけではダメだ... 間久部緑郎
読めない小説 渇いた叫び 2018年10月10日 1980年代にJourneyのヴォーカルとして活躍したスティーブ・ペリーは、突如としてバンドを脱退する。 その歌声は「20世紀最高の声」「百万人に一人の声」と称されており、世界中にファンを持つ。 したがって、40年経った今でもその美声を待ち望む声は多い。 ここにいる口髭を生やした良いオヤジの母親もその1人だ。 彼の母... 間久部緑郎
読めない小説 機械仕掛けの伝染病 2018年10月9日 昔は個人情報が価値になるなんて思いもしなかった。 営業リストに使えるだけで全く意味がないと思っていた。 2025年、電脳化の一般普及が終えた頃、そんな常識を揺るがす事件が起きた。 なんと、マイナンバー下3ケタに「6」が入る者を対象にした殺人的な伝染病が蔓延したのだった。 この事件が明るみに出た瞬間、同時に個人情報が経... 間久部緑郎