海賊王GDロジャーとラフテルが指し示した自由の違い

世界政府が頑なに秘匿した「失われた時代」とは「人と自然が別れた日」を指していた。

海賊王Gロジャーの時代は自然界と繋がることで得られる「覇気」が力の象徴だった。

しかし、悪魔の力を解放した何者かの「革命」によって世界の均衡は崩されたのだ。

 

人の心は脆い・・・すでに悪魔に侵食された世界においてロジャーは、それでも「自然と生きることが自由である」と信じ続けた。

ロジャーは人々から忘れられつつある想いを託す最後の手段として公開処刑を選んだ。

実は彼の最期の言葉には悪魔が唱えるリスクとリターンが暗示されており、その「どちらか」を感じ取れた者を海に駆り立てた。

 

ワンピースとは人と自然の意志を映す鏡の象徴であり、その力は悪魔の力と決別する未来を見せると同時に強制的に能力を抑制する!

それは言わば呪いであり「最も自由に生きること」の意味を選択させるが、ラフテルまで辿り着く実力者は納得しないだろう。欲望がある限り。

またDの意志を持つ者の「血」はワンピースに選択を迫る唯一の力を宿す。

 

「立派な海賊になって帽子を返しにこい」呪われた四皇シャンクスは、かつて腕一本を「海」に捧げた。

それは自然に対する贖罪を意図した儀式の1つであり、ロジャーの意志を前進させるための覚悟でもある。

彼はDの意志を待ち侘びている。すべては、呪いを外し世界を再革命するという、己が信念の籏のもとに。

 

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