人間の物語 誰かのしくじり事例

愛情の共依存ー後編ー

投稿日:2018年7月11日 更新日:

【結論】

・感情の記憶を忘れたら人は成長しない

愛情の共依存ー前編ー

※続き

 

Kはムラッ気こそあるものの、

一度ブレイクしたら加速度的に輝くタイプで、左サイドに出せば何かやってくれる予感をくれる存在、

まさに確変中のようなパフォーマンスを見せてくれた。

 

そんな日常がずっと続けば良かったんだけど、

やはりその、持ち味でもある我の強さというか気性の荒さが裏目に出ると大変なやつだった。

凄い、本当に凄いやつなんだけど、人の言葉を意に介さないところがある。

 

小学二年生の頃、地域のミニサッカー大会があった。

敵も強い、持ち前の突破力が活きてこない。

 

「フリーの味方に預けてから攻めろ」

ベンチからそんな指示を出していた。

 

まあ聞かない。突撃しては取られる、仕掛けては取られる。

「話を聞いてんのか!?」

聞いてないのか聞こえてないのか、届かないのか伝わらないのか分からない。

 

見るに見かねたKの母さんが、

「Kちゃんパス出しなよ」

と声を掛けた瞬間、、、

 

「うっせー!じゃあテメェーがやれよ!」

Kはキレて、親を殴りに行った。

 

この事態に敵も味方も親もコーチも一瞬静かになった。

 

だって、、、小学二年生だよ?

想像もできない事態、だってあり得ないだろ?

「ママ~」とか言って甘えるような年頃の子どもがまさかの反抗。

 

まあ当然ながらKはその場で交代。

 

ベンチで泣いてるけど、微妙な空気感、ちょっとなんて声掛けて良いか分からない。

その時はただただ状況の理解とやるべきことに追われて向き合うことが出来なかった。

 

思えば、これが大きな分岐点だったのかもしれない。

と今では思う。

 

これ以降、Kはコーチ陣の話、大人の話にも耳を傾けることは少なくなり、

好不調の波はさらに極端なものになっていった。

 

絶好調の時はもう、黄金の左足と言えるんじゃないかってぐらい輝いた!!

とはいえ、ノッてない時のプレーは学年1つ下のレベルでも戦えないレベルだった。

 

Kはトレセンでどれだけ素晴らしい輝きを見せても遂に上まで行くことはなかった。

そりゃそうだ、人の指示を一切遮断して自分の感覚任せのプレーだったから。

好き嫌いの分かれるタイプであることは間違いなかった。

 

普段の練習態度はと言うと、、、

常に誰かしらと衝突が絶えない状態だった。

気に入らないこと、不満があると殴り合いを展開する。

 

ある日、お互い胸ぐらを掴み合って殴り合いをしている時に、

「お前らいい加減にしろ!サッカーやるかケンカ続けるか選べ!!」

と言ったら、一瞬止まって目を合わせて、また殴り合いを続行するレベルだった。

 

そんなKの全盛期は小学5年で終わりを告げた。

 

Kの母さんはKをどんな時でも肯定した。

何をしても「Kちゃんは悪くない、悪いのは○○」と他責の連続だった。

自分の子どもが最優先、盲目的とも言える情熱の向け方だった。

 

次第にKも「自分は悪くない」と考えるクセが身に付いて来た。

活躍出来ないのはチームの責任、点が取れないのはパスが悪いから。

自然とそういう発言、態度になっていった。

 

6年になるとほぼ誰も何も気に掛ける人もいなくなり、

友達の親もコーチも「勝手にすれば?」という態度で接するようになった。

 

これについては賛否あると思うけど、

みんなにとってコーチは一人だけど、コーチにとってはみんなは複数いる。

この感覚がある限り、一人に費やせる時間は自ずと調節されていく。

 

つまり、Kが表面上望んでいた、誰にも指図されない状況となった。

 

裏では構ってほしかったのかもしれないし、誰かに気にかけていてほしかったのかもしれない。

でも本当のことは分からない。何も伝えてくれなかったから。

 

「それを大人が察するべきだ」「言える環境を作るべきだ」

今だったら色々な人から指摘が飛ぶのかなと思う。

 

けど、当事者としては、

あの日あの時あの瞬間に、どんな言葉でどんな対応をするべきだったのか。

 

思い返しては悲しい気持ちになり、

もう二度と同じ失敗はしないようにしよう。

ってことを考えている。

 

Kの才能は本当に凄かった。

もしもノリノリの状態が意図的に作れるようになれば、

それはそれはレフティーモンスターとして一旗上げたんじゃないかなと思う。

 

忘れないこと。

今はそれが最大の武器だと思っています。

副業3

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